KKB鹿児島放送の番組審議会は、志學館大学教授の原口泉さんを委員長に県内の有識者9人で構成され、放送番組の向上と適正化を目指して意見を交わしています。
今回は、自社制作番組「鹿児島『推しパン』ナンバー1」について審議しました。主な内容は次のとおりです。
審議番組
「鹿児島『推しパン』ナンバー1」[令和6年10月23日(水)]
- パン好きなので楽しく見させてもらった。
- パン屋の情報としては、行ったことのない店があり、新しい情報とそれぞれの店も詳しく紹介されていたので良かった。
- 石窯を使ったり、他県から素材を取り寄せてオリジナルのパンを作ったりといろいろなアイデアが表現されていた。
- お笑い芸人のトーク力などで笑いも交えながらテンポよく番組が進んでいたり、ランキング形式でワクワクして見ることができたり、インスタグラマーの解説でプラスアルファの情報が付加されたりと長時間の番組でも飽きさせずに最後まで見てもらう工夫があった。
- 出演者三人の掛け合いは軽妙で笑いもあってちょうどいい感じだった。音楽の「パンのマーチ」も良い効果になっていた。
- 若い人をターゲットにしたのであれば、ランキング形式というのはわかりやすくていい構成だったと思う。
- ベスト10の発表だったが、作りが同じで、違う展開やメリハリがあっても良かったと思う。
- 店構えはそれぞれ違うが、人気商品には大きな差がなく、飽きがくる要因だったのではと感じた。
- パン屋のランキングに意味があるのかな、と思った。世界中で修業をされたパン屋もたくさんあって、地元でこんなに豊かなパンの文化が根付いているのは非常にうれしく思ったが、逆に「こんな豊かな時代がいつまで続くのか」とか、紛争の中で生きている人のことも頭をよぎった。
- 鹿児島市内の店に偏っていたので、地方のパン屋も知りたかったし、個包装していないパン屋では、大声でトークしないなどの衛生面での配慮があってもよかったと思った。
- アンケートに基づくものというのは重々わかるが、鹿児島市以外の各地の名物店や老舗、新しくオープンした店なども番外編で紹介したら視聴者のニーズに応えられたという気がする。特に離島の店も取り上げるとバランス的にも良かったと思う。
- 紹介された店でもワンランクアップの情報やこだわっている店、地方も含めて入っていたらもっと良かったと思う。
- 「自分で選べない、ランキング上位を選んでしまう」という「ランキング症候群」が特に若い人に多いので、テレビで放送するのであれば応募期間などランキングの方法がわかるようにした方が良い。
- インスタグラマーがコアになっていていいことを言っていたので、アナウンサーに表情を付けて滑舌よく読ませて、インスタグラマーは別の形でスポットを当てるような紹介の仕方の方が良かったのではないか。
- 芸人2人の強みがそこまで活かされていなかったと思うので、これからはお金をかけずに質の高い番組を作る意識も大事だと思う。
- パンだけでなく、定食やラーメンなどいろいろな食べ物があり、見た人に「行ってみたい」と思わせる番組作りを楽しみにしている。