いまきいれ総合病院が出産への対応休止へ 県議からは「積極的な政策介入が必要」鹿児島県
県議会は11日から一般質問が始まり、出産への対応を休止する中核病院が出てきたことなど、周産期医療についての質疑が交わされました。
鹿児島市のいまきいれ総合病院は産科医の人材確保に加え、出生数の減少で持続可能な診療体制の維持が難しくなってきたことなどを理由に、8月以降の出産への対応を休止することを表明しました。
いまきいれ総合病院は緊急の帝王切開などリスクの高い出産に対応できるほか、県内では数少ない新生児用の集中治療室=NICUを備えていて、2009年に地域周産期 母子医療センターとして県の指定を受けています。
こうした中核病院の出産への対応休止について議員からはー
藤崎県議
「民間病院の自助努力や経営問題として傍観していては、分娩施設の安定した維持存続にはつながりませんので、積極的な政策介入が必要かと思います」
これに対し、知事はー
塩田知事
「今年度中になるかどうか、これから関係者との意見を、また意見交換等をしていく必要があると思っておりますが、早急に検討を進めていく必要があると思っております」
今年度中に何らかの対応を取るかについては明言を避けました。
県は今月に入って鹿児島市立病院や鹿児島大学病院などを交えた意見交換会を開催。
現状の課題を踏まえたうえで周産期医療の体制整備について議論を進めるとしています。