銘柄米 今後の価格どうなる? 鹿児島
随意契約の割安な備蓄米が放出され、今後、銘柄米の価格はどうなるのか。専門家に見通しを聞きました。
5キロ2000円前後で販売が始まった備蓄米。銘柄米への影響について、コメの流通に詳しい専門家はー。
【流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員】
「(備蓄米は)8月いっぱいくらいまでに買われていくことが想定されていると思う。銘柄米を買っていた方が『安い備蓄米が出るなら』ということで備蓄米を待つ動きもある」
備蓄米の放出で、卸売会社が提示する銘柄米の価格にも変化が出てくるとみています。
【流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員】
「卸も新米が出るまでに手持ちの銘柄米を売っていかないといけないので、価格を下げてでも早めに余ってきたものを出していくと必然的に提示する価格が下がっていく。まだ具体的にすごく安くなってはいないが、銘柄米の価格が下がる予兆が出てきたと言える」
全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キロあたり4223円で、2週連続で値下がりしています。
今後、銘柄米の価格は下がるのか、そのカギは「コメの充足感」にあると指摘します。
【流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員】
「コメが高騰している理由のひとつにコメが不足しているという状況がある。備蓄米が6月中に十分流通すればという前提だが、7月中には銘柄米も良くて4000円を切るくらいまで下がる可能性がある」