県議会常任委員会 スポコン議論の行方は 鹿児島県


 県の新たな総合体育館=スポーツコンベンションセンターを巡り、18日の県議会・常任委員会で設計費や陳情について徹底議論です。

 スポーツコンベンションセンターを巡っては、資材価格の高騰などで事業費が488億円に膨らんでいます。

 県は、より具体的な建設費の議論のためには施設設計が必要だとして、6月議会で、総合体育館の設計費約9億円施設周辺の交通量調査など設計に必要な経費として、約3200万円を盛り込んだ補正予算案を提案しています。

 県はこれまでに、建設コストを抑えるため基本構想で掲げたメインアリーナの観客席数を1000席減らす案を議会に説明。しかし、毎年の経済効果が51億円から47億円と、年間約4億円減少することに疑問を示す意見が相次いだため、経済効果を優先し、観客席は基本構想の8000席のままで設計を行うことを決めています。

 今議会には、県の方針に賛成の立場で32件、見直しの立場で57件、あわせて89件の陳情も寄せられていて、18日の常任委員会では、設計費を盛り込んだ補正予算案と陳情を審査する中で、これ以上、事業費が膨らんだ場合への懸念が示されました。

●鶴薗議員
 「さりげなく上振れしていいのかと非常に不安と、反対もあると思うんです」

●観光・文化スポーツ部長
 「企業版ふるさと納税に関わらず、何ができるかは国庫ですとか交付金について本会議の中で話したものもあるが、引き続き全力で確保に向けて取り組んでいかないといけない」

 審査は18日、1日で終わらず、20日、常任委員会を開き予算案と陳情の採決を行う予定です。

 
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