梅雨明けの奄美より暑かった…鹿児島県内初の猛暑日 動物も人も熱中症対策は「義務」です
「雨降るとか何とか聞いていたんですが晴れてめちゃくちゃラッキーですね」
19日梅雨明けが発表された奄美地方。
平年よりも10日、去年よりも3日早い梅雨明けです。
奄美市笠利町では最高気温31.6度を観測しました。
【住民】
「去年よりもなんかあんまり雨が降っていないイメージ。洗濯物どうしようとか思っていたけどコインランドリーに行く回数も多くなく。めちゃめちゃ暑いし、できればもう日陰に行きたいから」
19日の県内はその奄美よりも高い気温となった地点が続出しました。
伊佐市大口と肝付町前田で35・3℃を観測し鹿児島としては今年初の猛暑日に。
熱中症や熱中症の疑いによる19日の搬送者数は9人。
6月1日からの累計は149人となり去年を上回っています。
最高気温32・5度を観測し、19日も真夏日となった鹿児島市。
平川動物公園では水浴びをするゾウの姿が!
【平川動物公園 永峰令子 飼育員】
「頻繁に砂浴びをしたりちょっと水浴びしたりするので、あと耳をバタバタするんですけど、熱を下げるために頻繁に耳をパタパタしてたりするとちょっときょうは暑そうだなっていうのが分かりますね」
園では暑さ対策として気温が高い時やゾウが暑さを感じていると判断した場合に水を直接かけて体を冷やします。
【平川動物公園 永峰令子 飼育員】
「普段よりもガンガン水に来た感じですね。嫌な時はスッと離れたりもしますけど、(ずっと離れなかったですもんね)そうですね、結構体温が上がっているなっていうのを感じました。」
(記者)
「きょうも暑いですね。私はこちら炭酸かき氷で暑さをしのいでいます。平川動物公園のマントヒヒは日陰で暑さをしのいでいます。」
日陰で涼むマントヒヒたち。
近くには暑さ対策としてミストも設置されています。
対策が必要なのは動物だけではありません。
今月1日から厚生労働省は職場での熱中症対策を義務化しました。
平川動物公園のコアラの飼育員は毎日、2時間から3時間ほどかけて100キロのユーカリをとる作業を行っています。
身に着けているのは左右にファンがついた作業着で空気を服の中で循環させて暑さをしのいでいます。
【平川動物公園 村上浩一 飼育員】
「体感としてはかなり違いますね。やっぱり体の中に風が通るだけで全然汗とかも逆に冷えて涼しくなるので熱がこもらずにすごく快適に作業ができています」
また熱中症が疑われる人が出た場合に速やかに処置できる体制や連絡系統も義務化されています。
熱中症対策が必要なのはWBGTという暑さ指数が28度以上または気温31度以上の環境下で連続1時間以上、または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業に
対してで違反した企業には罰則が課されます。
自治体では危険な暑さのときに熱中症対策として避難できるクーリングシェルターの
取り組みが広がっています。
(記者)
「鹿児島中央駅すぐ近くにあるこちらもきのうからクーリングシェルターに仲間入りしました。入ってみると・・涼しい!生き返りますねー」
鹿児島市ではクーリングシェルターに公共、民間施設あわせて121カ所が指定されています。
鹿児島市内のドコモショップ12店舗も18日追加されました。
エアコンの設定温度は24度。大体1人30分程度の利用を想定し、5つの専用席が用意されています。
ドコモショップ鹿児島中央駅前店 宮田博文 店長
「中央駅を利用されるお客様に涼しさを提供出来たらと思い設置いたしました(予約は必要?)特に予約は必要ございません。暑いと感じるときに駆け込んでいただければと思います」
また、鹿児島中央駅東口にある観光案内所では熱中症対策に役立ててほしいと
マイボトル対応型の無料給水機が設置されています。
「もう一番にお水ですね。脱水を防ぐためにね」
「赤ちゃんもいるのでありがたいですね」
熱中症を防ぐためには、のどが乾いたと感じる前にこまめに水分補給することも大切です。