田植えシーズン 鹿児島の今年の主食用は増産予定も加工米は減少へ…焼酎や畜産に深刻な影響を懸念する声も
田植えシーズンです。
米の価格が高騰するなか霧島市では小学生が自ら給食で味わうお米作りに取り組みました。
霧島市の国分南小学校では総合的な学習の一環で田植えの体験活動を行っています。
5年生およそ100人が稲の植え方の説明を受け、学校前の田んぼへ。
自分たちで植えた米は9月以降に収穫し、給食で味わいます。
「泥に入って気持ちよかった」
「泥でいっぱいで足を入れたら沈みました」
鎌田建設 後藤辰美さん
「せっかくある田んぼを有効に。周囲を見てもなくなってる田んぼもあるんだけど今でこそちゃんとしとかないと」
米の価格高騰が大きく取り上げられるなか鹿児島における今年の主食用の米の作付けは去年より増えておよそ1万6600ヘクタール。
生産量も増える見込みです。
県農産園芸課 町田孝男 課長
「約7000トンぐらい増え全体の1万6600ヘクタールでは8万トンぐらいの生産量になると」
県議会の委員会では19日、米の作付けと県の取り組みについて調査しました。
主食用の米の作付けは増えるものの年間消費量は県内でおよそ8万2400トンと
試算されていて2500トン程度の不足が見込まれています。
それより深刻なのが加工用米の不足です。
小園成美 議員
「加工用米のコメが足りなくて今年は半分ぐらいしかつくれないという酒造会社が実際あります」
焼酎やみそなどの原料となる加工用米の作付けはおよそ400ヘクタール減の
1000ヘクタール。
飼料用も減少が見込まれることから畜産業や焼酎製造などへの影響が懸念されています。