奄美戦争遺産など国文化財に 鹿児島


国の文化審議会は20日奄美大島の瀬戸内町に残る戦争遺跡などを国の文化財に追加指定するよう文部科学大臣に答申しました。

瀬戸内町では大島海峡の防備のために旧陸軍が設置した「奄美大島要塞跡」が2023年に国の史跡に指定されていました。
今回は明治時代に旧海軍が設置した「大島需品支庫跡」の貯水施設、水溜跡や太平洋戦争の時期に加計呂麻島に設置された大島防備隊の本部跡と、特攻出撃に備えた第18震洋隊の基地跡を追加答申しました。

■ 瀬戸内町教育委員会埋蔵文化財センター 鼎丈太郎 さん
「今回明治期のものと終戦間際の震洋艇の基地の所まで含めて答申をいただいたということはとても喜んでいるところになります。明治期の奄美群島の中でも古い戦争の遺跡であったり終戦間際で前線になった特攻の震洋の基地というところも評価の対象にしていただいたと」

このほか、JR仙巌園駅の工事で2022年に見つかった鹿児島市の旧集成館工場群の石庫跡と徳之島南部の伊仙町に残る琉球石灰岩地森林植物群落「義名山の森」も追加答申されました。

 
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